交通事故における民事裁判について

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交通事故は、日常生活においてもっとも不幸な出来事といえます。自動車は社会に必要不可欠な移動手段であるだけに、誰もが被害者にも、加害者にもなりえるのです。そして事故の度合いが大きい場合には、心身における深刻なダメージを被ってしまうことも少なくありません。その際には自賠責や任意による保険が、金銭面の補償を行うことになります。その金額はおよそ9割が示談交渉によって決定されます。しかし中には、様々な理由により折り合いがつかないといったケースもあります。そうなると、まずは裁判所を介して調停が行われることにもなります。それでも決着がつかない場合に、双方が民事裁判によって争うことになるのです。

いわゆる刑事裁判は、国と個人の間で行われるもので、被告人の罪の有無や、量刑について争われます。一方、民事裁判は個人間で行われるものであり、主に金銭面や権利関係について争われることになります。交通事故における損害賠償の場合、140万円以下の場合は簡易裁判所で、それ以上は地方裁判所へ訴状を提出することによって、民事訴訟は始まります。訴状を提出する裁判所は、被害者の住所、加害者の住所、事故現場のいずれかを管轄するところの中から選ぶことになります。この際には、一定の手数料がかかりますので、あらかじめ金額を把握しておくと、スムーズな提出を行うことができます。

無事、訴状が受け付けられ、民事裁判が始まったとしても、そこから先は長い道のりになります。最初に、お互いの言い分を述べ合う口頭弁論が行われ、争点の整理が進められます。そして必要な証拠を集めて提出し、お互いが自分の正当性を証明するための裁判が繰り返されます。必要に応じて当事者や証人への尋問が行われることもあり、お互いの主張が出尽くすまで、こうした弁論が続けられることになります。このため、裁判開始から判決までは、短いものでも半年から1年、長くなると3年ほどかかることも珍しくありません。

こうした交通事故における民事裁判を、個人の手で取り仕切ることは、たいへんな苦労を伴います。そのため、早い段階で専門的知識のある弁護士に依頼することが大切です。判決で得られる賠償金には、最大で2倍もの開きがあることもあり、いかに有利に進められるかが勝負となります。このため、専門的な知識に基づく証拠集めと証言が、極めて重要と成るのです。交通事故に強い弁護士に依頼して、納得のいく結果を勝ち取っていきましょう。